左子ちゃんの根治手術 プロローグ2 〜不安でしかない〜
胎児心エコー当日
誰もいない廊下でぽつんと待っている間、悲観的な自分と楽観的な自分の狭間で思考はグルグルとまわっていました。
胎児心エコーは循環器のM先生に診てもらいました。
(M先生とはこの時から今現在もお世話になりっぱなしです)
胎児心エコーといってもやり方は普通のエコーとなんら変わりはありません。胎児の心臓の血流をエコーでみる診察になります。
エコー中は、妊婦側から見えるモニター画面がなくただひたすら目の前のカーテンを見つめ、不安と心配と長時間身動きが取れない居心地の悪さで一杯でした。
途中、M先生1人では判断できなかったのかもう1人の先生を呼んで暗号みたいなアルファベットを言い合っているのを聞き更に不安になること1時間半。。
やっぱり、
左子ちゃんの心臓に穴が空いていました。(本当はもっと別の疾患もいくつか疑われていたのですが、産まれてから詳しく診るとそれらの疾患の疑いは無くなっていました。奇跡か!?)
体重が小さい分心臓のサイズも小さいので、診断に時間がかかったようでした。
また、一卵性の双子なのでもしかして同じように右子ちゃんも心臓に穴が空いているのか不安になり聞いてみたところ、一卵性の双子だからといって疾患も一緒なわけではないとのことでそこはひとまず安心しました。
しかし、
双子の、しかも体が小さい左子ちゃんの方に心臓の疾患が見つかり、かなりショックを受けましたし、(今思えば無駄に)自分を責めました。
当時は、とにかくなるべく出産が早まらないようにだけ願っていました。
つづきます。